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パパの保険の考え方#03

簡易保険と共済、生命保険の違い

前回、「共済と生命保険」の違いについてコラムを書いたところ
簡易保険と共済の違いは?とご質問を頂きました。
※死亡保障を中心とした違いのお話をしています。火災保険・損害保険などの話ではありません。
簡易保険というと日本では国営時代の郵便局で販売されていた
簡易保険(通称かんぽ)をイメージされる方も多いのではないでしょうか。
正確に定義するのであれば簡易保険とは「簡単な告知のみで加入ができる」生命保険のことです。
※一般的な生命保険も告知のみで加入ができる保障限度額は0~39歳までは3000万円。
これ以上の保障額の場合、必要に応じて健康診断結果や医師の診査が求められるのが一般的なようです。
共済、かんぽ、生命保険…これらの違いを理解するためにはそれぞれの生い立ちを振り返ると理解が早いのではないでしょうか。
共済という仕組みの誕生
自分が所属する組合や会社が、所属する自分たち組合員(会社員)とその家族限定で提供する格安で利用できる保養所や旅行、サービスがあったとしたら皆さんはどのように思うでしょうか。
このサービスの一つとして組合員やその家族が亡くなったり、病気や怪我などで困った時にこのサービスを受けたいと加入している人同士がお金を出し合って「助け合いの輪」を作り、リスクの分散を実現しているのが「保険」という考え方です。
組合員とその家族のための「助け合いの輪」を起源とする保険が現在「共済」と呼ばれる仕組みです。
よって農業組合や漁業などの場合には農協や漁協が運営する、組合員とその家族のための共済が存在します。
農協の場合、農協の仕組みなので主管省庁はかつて農林水産省でした。
消費生活協同組合(生協)の運営する共済の場合には管轄は厚生省(現在の厚生労働省)でした。
http://www.zenrosai.coop/about/zenrosai/index.php
簡易保険の普及
これらと同じように全国津々浦々に支店があり、その地域の人へ様々な保障や貯蓄、福利厚生を届けるのが郵便局でした。
かつて郵便局は逓信省(後の郵政省)の管轄でした。
郵便局の簡易保険(以下かんぽ)へ加入すると保障に限らず様々な保養所が使えたりするなどの特典もありました。
しかしご存知の通り郵政事業が段階的に民営化(2003年)され、郵便局の主な3事業(郵便・貯金・保険)はそれぞれ別々な民間の会社となりました。
共済とかんぽはそれぞれ別に主な事業(本業)があり、そこへ新たに保障という事業を立ち上げたというのがお分かりいただけると思います。
生命保険の誕生と近代生命保険へ
一方で欧米で誕生したばかりの頃の保険は、教会の関係者とその家族のためとして誕生しました。
海外では多くの方が宗教を持っていますので、
この時点では共済やかんぽとあまり変わらない仕組みだったといえるでしょう。
しかし自分が所属する組合や会社が必ずしも共済のような「保障」を提供してくれるとは限りません。全く提供をしてくれない組織もあれば、提供されるものが自分の望むものではない場合もあります。経営側にとっても本業ではない事業を運営するのは経営上大きな負担です。
そこで様々なリスク(主に健康状態や年齢、性別など)を引き受けの際に加味して、特定の組合員や会社に所属していなくても保険会社が定める健康状態や年齢などの条件を満たす人であれば誰でも加入ができる仕組みを本業としたのが現在の生命保険会社です。
つまり「保障」を提供することを本業としている会社が保険会社です。
共済と簡易保険、生命保険のルール統一(2011年)
「保険」という考え方が広く浸透し、多くの契約者からの預かり資産が増えていく中で
保険会社は安全かつ堅実に資産を運用する事が求められ、
銀行や証券会社と並び金融機関として認可される事業となりました。
いざという時に保険金や給付金を速やかに支払うことが求められる保険業において、
また国内には似た仕組みで資金を集めながら、どのような資産管理や運用をしているのか
組合や会社内で整備不十分、不透明な無認可共済などによるトラブルも過去にはありました。
郵政事業の民営化に際して、またそれと時期を合わせた保険業法の改正に伴い
各組合のための共済・簡易保険がそれぞれの省庁の管轄から民間の生命保険会社と同じ
金融庁(かつては大蔵省)のルールと制度に従って事業を展開する事になりました。
統一の理由は「保障を提供する」という基本理念が同じであり、
共済金や保険金・給付金などの受け取り漏れや不正などから消費者を保護するなど多岐に渡ります。
実際にこれらが施行されたのは2011年とかなり最近の話です。
共済、簡易保険、生命保険それぞれの違い
では共済やかんぽ、民間の生命保険会社、それぞれが提供する保障やサービスに
どのような違いがあるのかというと、やはり前回のコラム「共済と生命保険の違い」でお話しした3点に集約されると思います。
かんぽについては先にも挙げた通り、「簡易保険」のため簡単な告知のみで加入ができる点に一般的な生命保険との最大の違いがあります。
また職業による加入制限を特別設けていないという点も特徴的と言えるでしょう。
かんぽの保障額の上限は基準保険金額(一般生命保険における普通死亡保険金額に相当)で累計1300万円(契約当初は1000万円以内)だそうです。
http://www.jp-life.japanpost.jp/products/prd_point.html
確かに大金ですが子育て世代にとって果たして本当に十分でしょうか。
また保障額や保障内容を選ぶ際、誰が何を基準に選ぶのでしょうか。
共済も簡易保険も生命保険も、どれも形のないものです。
単純な保険料の比較で高い安いは比べ易い点で雑誌やインターネットでの比較も容易です。
一方で価格が違うと言うことはその背景にあるリスクに対しての差、
サービスに対しての差、活用方法の柔軟さに対する差という見方も皆さんの選び方の一つに加えていただければ幸いです。
現在国内には上記でご紹介した以外にも少額短期保険(ミニ保険)、共済、簡易保険、
生命保険、損害保険など様々な保障を提供する仕組みが存在します。
保障額、そしてそれぞれの仕組みと特徴を理解してご自分と家族に合ったものを選んでくださいね。
※少額短期保険…限度額1000万円を上限、契約期間を一年(損害保険にあたる第二分野の場合は2年)を限度に設定している保険。
生命保険や共済と異なり、会社破綻リスクへの備え、契約者を保護する契約者保護機構はないそうです。
このコラムはベネッセ ウイメンズパーク保険コーナーにて当会アドバイザーが執筆掲載したものを再掲載しました。
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